2013.01.06 (Sun)

SEMANTIC SATURATIONのデビュー作「SOLIPSISTIC」

Twitterでお声掛け頂いたShant Hagopian<g>さんを中心者とするプログレ・ロック/メタル・プロジェクト、SEMANTIC SATURATIONのデビュー作「SOLIPSISTIC」。

当プロジェクトには、ドラムのVirgil Donatiさん、ベースのRic Fierabracciさんに加え、特別ゲストとしてキーボードにご存じ・現PLANET XのDerek Sherinianさん(ex-DREAM THEATER他)、ボーカルにVANDEN PLASの現ボーカルであるAndy Kuntzさんが参加しているとの事で、本デビューアルバムは今月1月21日リリースの予定、と。
→現在、公式サイトから予約受付中ですね。
(尚、初回のCD50枚にはDerek SherinianさんとHagopianさんの直筆サイン入りのポスターが付属されているそう。Great!!!) …間に合うと良いのですが!♪

今回、Hagopianさんのご厚意によりレビュー用データのdownload元URLを送って頂いた事から本記事でのレビューが可能となったのだが、ここで改めて、Hagopianさんに感謝申し上げます。
(※「リリース前に感想を公開して良いでしょうか?」の旨で問い合せた所、「可能な限り直ぐにでも!」とのご返事でしたので、こうして記事にさせてもらっています。)
又、「2週間以内にレビュー用CDの送付も可能」とも提案下ったのだが、お手数かけてしまうのでDLにて。

そのHagopianさんは元々ジャズ・ギターを修学されていたようで、その期間中の97年に結成されたというシリアのプログレッシブメタルバンド・Nu.Clear.Dawnの創始者でもあり。(現在はカナダにてご活躍のご様子。)
(Nu.Clear.Dawnの)バイオグラフィーには「シリアはメタルバンドを始めるには適切な場所ではなかった為、賭けだった」という記載があり、ご覚悟の程が偲ばれるが、そういう中から国際的なフェスに参加するなど、シリア出身としては国外で活動を広げる初のバンドとなったとの事であり。

…という訳で、有難く聴かせて頂いたSEMANTIC SATURATIONの本作は…、

インストゥルメンタル・ナンバーがメインとなっており(ラスト曲でボーカルあり)、Hagopianさんのバックグラウンドや、又、Sherinianさんらの参加もあってか、闊達で自在なjazz/fusionの色彩豊かな音像でありながら、Rock/Metalのフックやパッションをエンジンとした「集中」と「開放」のバランスが絶妙で。

(いい意味で)力みの無い自由なムードを湛えつつも散漫な感じを受けないというか。

例えば、ギタリストさんが立ち上げたプロジェクトだとすると、速弾き・その他のギターテクを目立って前に押し出す向きになるようなケースも(もしかすると…)あるかも?と考えたりもするのだが、本プロジェクトの当作の素晴らしさは、「楽曲志向」を感じさせる所で、あくまで楽曲で描こうとする心象風景に於いて、楽器各々の(ギターならばギターの)息吹を生かそうという意識、心遣いが伝わってくる所かと。

尤も、全体的にはギターを重視した曲作りをされている傾向はあるように思うが、翻って、そのGの表現は(驚いてしまう位に)耳当たり・耳触りも柔らかであって、サウンドが無理なく緩やかに心の襞に浸透していくような感を受ける。

「自分が、自分が」のエゴ感から離れている音作りというのか、聴き手に与える音の印象に対する注意深い拘りや丁寧で細やかな配慮が窺え、好感を抱かせ。

Semantic Saturation - Solipsistic Album Teaser


◆1st「SOLIPSISTIC」
Solipsistic-cover.jpg
(artworkの掲載許可頂きました)

SEMANTIC SATURATIONfacebook   official 

オープニングの“Ambivalence”はギターのメロディを口ずさめる、ドライヴ感、グルーヴ感のある動的な楽曲。中盤の転調した箇所での「宛も呼吸をしている」かのギター表現が非常に繊細で…、琴線に触れるというか。
ジャジーにムーディに始まる“Make Believe”は泣きのフレーズ等を含めながら、クロスオーバーな音運びで次第に溌剌した力を帯びてくると。
導入や曲中に投入されたテクノ風電子音が遊び心見せる“Lost and Found - Insanity”はシャープにメタリックな印象で、抑えながらもエモーショナルなギターの滋味深さに心揺り動かされ。
GとKeyの応酬がエキサイティングな“Stardust”は複雑でプログレッシブな構成で聴き応えも大きいが、終点に向かっていく緊張感が◎。
“Blessing in Disguise”は爽快さ、透明感、温かみが溢れるfusionなテイストで、耳を澄ましていると蒼空をゆっくり静かに飛翔しているかの情景が。
“Armchair Activist”は躍動感のある陽性のノリを呼び起こし。とりわけ終盤でのKeyのインテンスな弾きがスパイスになっているかと。
アコースティックな“Point of Singularity”は深遠でフィロソフィカルな感覚を持った響きが大変に美しく。
エッジの利いたリフ・ワークが耳を惹く“Time is an Illusion”はMetalオリエンテッドと言えそうな力強い曲調だが、ブライトでソフトなフレージングがアクセントともなっており。
ラストを飾る“What if We All Stop”はボーカルがフィーチャーされたナンバーで、センシブルなKuntzさんの歌唱が映える、しっとりしたリリシズムやダイナミズムを携え。(因みにoutroは…隠れコマンドでしょうか^^)

(Derek Sherinianさんの音には触れた事はあっても)Hagopianさんのギターの音に触れたのは実は今回初めてだったのが、そのギターに正直、驚きを覚えたのは嘘偽りない所で。

「ゲスト陣の豪華さも納得」という演奏をされるギタリストさんのプロジェクトだと考えるし、本作は一曲一曲の持ち味や個性といったものが明示された、バラエティ富むインスト作かと。

気が逸れてしまう性質のものではなく、聴いていて、率直に「楽しく」、心弾み。

新年明け、内側から光が射して来るような良アルバム(しかも、デビュー作ですね!)に接する機会を頂き、嬉しく思っています。

(ご活躍、念じてます!!)

P.S.
昨日から気温が…冷え込んでますねぇ。
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テーマ : HR/HM - ジャンル : 音楽

タグ : SEMANTIC SATURATION

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