2012.10.21 (Sun)

THY MAJESTIE(ザイ・マジェスティ)の新譜「SHIHUANGDI」

イタリアはシシリー島のPalermoを出身とするエピカルなメロディック・パワーメタラー、THY MAJESTIEの最新作「SHIHUANGDI」。

とりわけ90年代半ばから00年頃まで、RHAPSODY(OF FIRE)、LABYRINTH、SKYLARK、VISION DIVINE、SECRET SPHERE…等々、錚々たるイタリアのメロディック・パワー/スピードメタルのバンド達が群雄割拠…というのはご承知の通りかと思うが、00年に結成した当バンドもまた押しも押されぬ実力保持者(チーム)であり。

08年の前作「DAWN」からメンバーが変わった部分ではボーカルにAlessio Taorminaさん、キーボードにGiuseppe Carrubbaさんを迎えて作られた今作は…

「(つくづく)THY~は『品が良い』のだな」と、思い知った、知らされたという、品の良さというものを再び感じたり。

初期の方が、メロディがより濃厚…というか、目に(いや、耳です)判る形ではっきりしていた気配…だったかもしれないが、私個人としては、前作~今作と、彼らの生み出した旋律が益々心に沁みて、響いてくるのである。

やり過ぎてしまう一歩手前の、何処か「一歩引く心得」「奥ゆかしさ」という風なものを感じるのだが、それはPower不足であるかような旨を訴えたいのではなく、その奥ゆかしさの中にえも言われぬ魅惑成分が潜在している訳で。
(ソレこそが現実に働きかけるPower、と言えばPowerの由来だと言えるのだろうし。)

尤も、持ち前のエピックでシンフォニックな壮麗さ、ダイナミズムはそのままであって、今回は秦の始皇帝をモチーフに取っており、随所に極上の東洋的、幽玄的大気感が持ち込まれているのだが(ブックレットのイメージ画もそうです)、クワイア、ストリングス、Key…を適所に効果的に配し分けながら作曲された豊かな構成力、優雅な音色は「流石」と言明せずにおれない健在ぶり。

クワイア、ストリングスといったシンフォなメタルには欠かせない、シンフォらしさを印象付けるファンクションを闇雲に無駄使いはせずという、…でも、出し惜しみもしないという?(その辺りも品が良いと思うのだけど)、あくまでメロディを軸においた曲作りを遂行しつつも、上記ファンクション自体も巧みに生かし切るという力量には改めて感心・感動したのであって。

◆5th「SHIHUANGDI」
ShihuangdiShihuangdi
(2012/09/25)
Thy Majestie

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THY MAJESTIEmyspace    official

序章のインストゥルメンタル“Zhongguo”により、オリエンタルな心象が形成され始め…
続く“Seven Reigns”は2曲目らしいフックとパワーに満ちた、メロディも秀逸ならばリズムも秀でておりの強力チューン!(…ので、Headブンブン&Bodyガシガシ)
“Harbinger of New Dawn”イタリアン色も強い「お前はもう…」のハマるメロディの嵐の上、間奏部のバトルにはすっかり圧倒されますん。(凄曲!)
“Siblings of Tian”はどちらかと言えば?オトコっ気のある楽曲で、…ありながらも、バッキングやクワイアで垣間見れる華麗で細やかな「らしさ」が。
劇的な始まり方にはトキめくばかりの“Walls of the Emperor”は、彼らの本領発動たるEpicalでProgressiveなチューン。
東洋的なアレンジを効かせた“Under the Same Sky”は、「緩と急」「押しと引き」のコントラストを生かしながらの、トータル的には疾走曲とも言えそうなナンバーだが、インスト部には耳が釘付けでせう。(Key→ギターの流れ…、たまらないっす。)
“Farewell”は優美でシアトリカルな音響効果もナイス…で、中盤テンポが急変する展開がぐーっど!(じわじわ来るサビメロも◎。)
“Huanghun”は打楽器をメインとした感のリズミックな(イメージとしては竹林?)インスト。
前評判が私的に?高かった“Ephemeral”は期待通り…いや、期待はとうに超えた…
こういう表現が合っているか判らない?が、リジィとソナタ(THIN LIZZYとSONATA ARCTICA)が融合したような旋律が「最高に好き」です……し、間奏パートへの流れと間奏パートそのものが超絶Great。Melodic名曲!!!
“End of the Days”は艶っぽいAlessioさんのボーカルが堪能出来る、どっしりと重厚でシリアスな曲調な佳曲。
終曲の“Requiem”は「ボーカルを聴かせる」べくの叙情に溢れたバラード…。

出身のシシリーのパレルモです。

大きな地図で見る

素晴らしく「上品」で「優雅」かと。

元よりプログレッシブな構築力も有しているバンドなのだが、今作でも、間奏パートでの演奏隊の激活躍による聴き応えが凄まじく、また、楽曲内に於ける「此処ぞ」のテンポ・チェンジも明らかに功を奏しているかと。

…それにしても、(心の栄養、という点での)【贅沢の極み】というべきか。

ハナっから最後まで映画を観ているようで。
「魅せられっぱなし」です。

前々から好感度がHighなバンドではあるのだけど(本当)、更にその好感度はぐぐぐ!っと大促進。

P.S.
ワイルド・スピードMAX、観ませう。
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タグ : THY MAJESTIE イタリア

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