2011.09.19 (Mon)

ANTHRAX(アンスラックス)の新譜

スラッシュ四天王「BIG 4」と称されるUSの4バンドの一つで、唯一東海岸の(N.Y.出身)バンドであるANTHRAXの最新作「WORSHIP MUSIC」。
(お待ちしておりました…!)

尚、9月14日は当バンドにとって特別な日となったばかりだが、数日前のその日(14日)、ヤンキースタジアムに集結したBIG 4のレビュー記事を先程読みまして。(→公式サイト記事「The Village Voice / Big 4 Review」にリンクされているレビュー。)

時に、自分は[ラウドなメタルに向かい始めた]間もない頃に友人から「AMONG THE LIVING」「SOUND OF WHITE NOISE」のテープを借りて聴いたのがANTHRAXとの初対面であり。(嘗て書きました通りです)

よって、初期段階に聴いたというタフさもあって、(個人的には)HR/HM愛聴生活の「初心に戻らせてもらえる」バンドの一つなのは疑いなく…、
離合集散を重ねながらも、今こうして一つの形を届けてくれたのだというのは励まされる事実であるし、純に「彼らの音楽を聴ける喜び」はリアルで。

という訳で、世界中のファンが待望だったであろう新作「WORSHIP MUSIC」を聴いてみた。ここ何日か突っ込んで聴いてみた。

まず真っ先に思うのは…「ジョーイはいいボーカリストでありますね!」という。
(機微を捉えた表現はやはり素晴らしいと率直に感じるので。)

又、サウンド・メイクの四方八方に「アンスラである」の証明の片鱗を見られるし、シャープなエッジにトキめき倒されるのは避けられないし、1つ1つの楽曲も意気揚々と各々の色で存在感を放っているのだが、
一時はショウの機会さえ見つけるのが困難だったいう現実やこの最新作アルバムのリリースに至るまでのメンバー変動の激しさや史上最悪(だったらしい)人間関係や…という諸事情を鑑みながらじっと耳を澄ましていると浮かんでくるものがある。

その過程にあったであろう「心身を傾けた痕跡」、「うまくいかなさの苛立ち、葛藤」、又、究極の目的である「音楽を生み出す喜び」等々が、取り繕いなくまま露わになっている、「生っぽい」作品だと思う。
音が生っぽいというより、「有り方が生っぽい」と。

だから、(前々の記事にあった)スコット・イアン<g>の発言も今更にすんなり入ってくるのだが。

ただ、その都度ジョーイ・ベラドナ<vo>には複雑な想いがあっただろうし、複雑な心情を抱えながらも「よくぞ戻って来なさった」とは(インタビュー読んで)思う。

けれども、しかし…、
アンスラックスの場合、「四天王」の名を背負っていて。(その意識からは免れないだろう?)

背負っているがゆえに、(初期ジョーイ期のスラッシュ像をまるで感じられないという訳ではないのだが)聴き手にとっては、往時の音像復活のみに執心するとすれば、苦(にが)さ、もどかしさもあるかもしれないが…

所で、私はその往時のスラッシュ像もとても好んでいる人間だが、ANTHRAXがスラッシュ以外の音楽を取り入れているからと言って、(特段)嫌悪感は持ってはいない。

というのも、ここで他の三天王がどうとか言うつもりはなくって(まるで無いです)、当バンドにフォーカスすれば、THRASHの枠に留まらないクロス・オーヴァーでフレキシブルなアティチュードと志向を持っていたバンドであり、オルタナ・ロックへ接近したのも不思議(オドロキ)ではなく。

◆10th「WORSHIP MUSIC」
Worship MusicWorship Music
(2011/09/13)
Anthrax

商品詳細を見る

ANTHRAXmyspace   official

少しだけ、拙コメントさせてもらいたく。

1曲目の“Worship (Intro)”から“Earth On Hell”に突入した瞬間、鳥肌がぶわっと立ち。シュレッドに刻むギターの威力に押されて、「来たんだ、アンスラ…(涙)」の感激が全身を突っ走る痛快スラッシュ!(相当、シアワセです。)
続く“The Devil You Know”は発奮リフでがっつりで惹き付けるノリノリR&Rタイプの、カチっと呼吸合った「喜び」そのものという気がするゴキゲン・チューン。口を突いて出てくるサビメロも◎であるし、これ程にかっちょええハードロック聴けるのだから…!(満足しないハズないっす。)
“Fight 'Em Til You Can't”は先行でPVもお披露目されていたが、改めまして…もはや涙なしで居られそうもなく。。。闘志湧かす集中投下されたエナジーと優れたメロディで煽ります、煽りますねー。(現在超絶リピ中。)
非常にサビメロが良い“I'm Alive”は、渋みのある質感とヘヴィネスなグルーヴが相俟ってやたらとエクセレントなHRである!と。(是非とも「中心」を捉えつつ、浸って聴いてみたい。)
ディオ、ダイムバッグへの追悼曲という“In the End”は『カンコン…』という鐘の音で予感させるままに、荘厳で重い世界観を描いていくが、中盤以降の「情念の叩きつけ」には引き込まれるばかりで…心の奥の奥がじくじく唸り声を上げてくる…、この曲は(結果として)明白に「メタル」だと。名曲。
“The Giant”はHIP HOPな息吹もジョイントさせた「らしい」が際立った、ジョーイのボーカルを生かすナイス・メロを含む曲。(あっかるさにテンションに↑↑↑アガりっ。)
オマージュな“Judas Priest”もintroがもうとっくに「アンスラの個性」なのだというか、introだけでなくボディも…、この辺りのセンスは彼らならではだろうと。(ニヤニヤニヤっしますです。)
“Crawl”はグランジ調のロックチューンで、(その点で)もしかすると賛否両論ありそうだが、仮に誰が作ったか知らされなかったとて、「すごくパワフルだ」と感じるのでは?ビートルズ、ZEP…etc、ロック史を踏まえたような感も?
アーシーな“The Constant”はサザン・ロックな土っぽい空気も吸い込みつつ、実は「SOUND OF ~」の頃の雰囲気も滲ますという隠し玉?が。(密かにかなり気に入っており。)
全体的にPOPで快活テイストの“Revolution Screams”は緩急付けた構成の、スラッシュとハードロックが融合した感…!!

出身のニューヨークです。

大きな地図で見る

創造の行為そのものが、自らをエンカレッジし、逆立つ棘をいなし、メンバー同士を繋ぎ合わせる…

…のだというのが「WORSHIP MUSIC」の音を透過し、こちらまで届いて来る。

無論、表現者にとって「100%の完成」「100%の満足」などというのは有り得ないだろうが、それでも、生み出されたものは自身への反射の光なのだろうなと。
(そして、自信の。)

ともあれ、生な有り方にも心打たれるのだが、やっぱり持ち前の「突き抜けたセンス」は堅固な魅力だ、と再考させるアンスラの新作。

いやぁ、こんなにスッテキなアルバムが聴けて、心底嬉しいなって。
(スッテキなんだな、ホントに!!!) 

P.S.
豪華な海外ロケのサスペンスやってたなぁ。

【訂正・追記:9/20】一部、補足・修正しましたm(_ _)m
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タグ : ANTHRAX アンスラックス

17:58  |  レビュー風の感想かも(スラッシュ編)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

SILVERWINGERさん毎度~。

SILVERWINGERさん毎度~。
くぼちゃんでございます~。
御久しぶりでございます~。

ぬぅおっ!ANTHRA~X!
ついに新譜が出たんすよね~。

…まだ聴いてないっす。(←汗汗)

SILVERWINGERさんの御指摘通り、ANTHRAXは他の三天王とは違った道…ラップアーティストPUBLIC ENEMY等とコラボったり、モダンヘヴィ路線等に行ったりとしてましたよね。

俺もSILVERWINGERさんと御同様に往年のジョーイ在籍時のスラッシュ路線が大好きでして…。

ANTHRAXが90年代以降、モダンヘヴィ路線に行って以降…俺はANTHRAXから少し離れてしまいました…。(より激烈な音に走っていった…というのもありますが。)

で、ついにジョーイが復帰ですね!
ジョン・ブッシュのVoも好きですけど、「バンドの顔」という事で考えたらやはりジョーイ…ですよね。(SOUND OF~は俺個人的に好きな作品です~。)

俺もANTHRAXの新しい音、聴いてみたいです~。

いやあ…コメントが遅くなり失礼しました。
(←猛烈激烈謝罪)

あ…SILVERWINGERさんのブログ記事はチェックしてますんで~。(汗)

また台風が近づいてますね。
今年は天災や自然災害が多い一年ですね。

とりあえず平穏無事に生活出来てる事だけでも有り難い事ですよね~。

てな訳で。

今日9月19日、俺は41歳の誕生日を迎えてしまいました…。(←超激汗)
また一歩、墓場に近づいてしまいました。
まさにGRAVE DIGGERがオイデオイデと手招きしております。(←苦爆笑)
あ…強引にバンド名と話を繋げてみたかっただけですハイ、ちと無理がありましたね~。

いつもブログ記事を拝見してますけど、SILVERWINGERさん…いろんなバンドの音を聴きまくってますね~!流石です!
(←激平伏)

またひょっこり御邪魔させて戴きますね。
季節の変わり目なので、体調崩されないよう御注意下さいね。

では、とりあえず失礼します~。
くぼちゃん |  2011年09月19日(月) 23:37 | URL 【コメント編集】

くぼちゃんさん毎度~。

くぼちゃんさん 江

> SILVERWINGERさん毎度~。
> くぼちゃんでございます~。
こんばんは、くぼちゃんさん!毎度です~

> 御久しぶりでございます~。
お元気ですか~!

> ぬぅおっ!ANTHRA~X!
> ついに新譜が出たんすよね~。
はい、満を持してのご登場です!!

> …まだ聴いてないっす。(←汗汗)
大丈夫です、ANTHRA~Xは逃げませんのでご安心下さい~^^!

> SILVERWINGERさんの御指摘通り、ANTHRAXは他の三天王とは違った道…
> ラップアーティストPUBLIC ENEMY等とコラボったり、モダンヘヴィ
> 路線等に行ったりとしてましたよね。
ええ、↑のために皮肉られたりしてしまったりですね。

> 俺もSILVERWINGERさんと御同様に往年のジョーイ在籍時の
> スラッシュ路線が大好きでして…。
「SPREADING THE DISEASE」「AMONG THE LIVING」…
タテ・ノリThrash万歳!!!
やっぱりアンスラは「明るい」んですよね~~♪♪

> ANTHRAXが90年代以降、モダンヘヴィ路線に行って以降…
> 俺はANTHRAXから少し離れてしまいました…。(より激烈な音に
> 走っていった…というのもありますが。)
その後、暗黒メタルの道へ行かれたのですね。

> で、ついにジョーイが復帰ですね!
> ジョン・ブッシュのVoも好きですけど、「バンドの顔」という事で
> 考えたらやはりジョーイ…ですよね。
> (SOUND OF~は俺個人的に好きな作品です~。)
同意です!(あ、自分もジョンは全然キライではありません。)

> 俺もANTHRAXの新しい音、聴いてみたいです~。
> いやあ…コメントが遅くなり失礼しました。
> (←猛烈激烈謝罪)
いえいえ、そんなそんな。謝るコトなど全くありませんです~
こちらこそ失礼ばかりで恐縮してます!

> あ…SILVERWINGERさんのブログ記事はチェックしてますんで~。(汗)
我ながら誤字の多さには辟易していますが…(^o^;)
(さっきも四字熟語の?を見つけ。。。)
拙ブログ、気にかけて下さって有難うございますっ!m(_ _)m

> また台風が近づいてますね。
> 今年は天災や自然災害が多い一年ですね。
仰る通り、多いですね…。予断を許しません。
今日、名古屋の方で多く方が避難されたと知り、
驚いたばかりで。

> とりあえず平穏無事に生活出来てる事だけでも
> 有り難い事ですよね~。
本当にそう思います。感謝しなければなりません。

>てな訳で。
> 今日9月19日、俺は41歳の誕生日を迎えてしまいました…。(←超激汗)
おおお~、バースデイ!!
(つい先日)くぼちゃんさんが40になられたという記事を
拝見したばかりのような??
もう一年経つんですか?(はやっ)

お誕生日オメデトウございますm(_ _)m

> また一歩、墓場に近づいてしまいました。
> まさにGRAVE DIGGERがオイデオイデと手招きしております。(←苦爆笑)
いえいえ、250歳までは当分先ですので~。(近くないです~。)

> あ…強引にバンド名と話を繋げてみたかっただけです
> ハイ、ちと無理がありましたね~。
見事な展開美に感動しました!(^^)/

> いつもブログ記事を拝見してますけど、
> SILVERWINGERさん…いろんなバンドの音を聴きまくってますね~!
> 流石です!>(←激平伏)
(自分はともかく)くぼちゃんさんはガチです。

> またひょっこり御邪魔させて戴きますね。
ドウゾドウゾm(_ _)m

> 季節の変わり目なので、体調崩されないよう御注意下さいね。
打って変わって急に涼しいです、
お互いに気をつけましょう。

>では、とりあえず失礼します~。
コメント有難うございます。
ではではまた~
silverwinger |  2011年09月20日(火) 23:03 | URL 【コメント編集】

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