2011.05.29 (Sun)

ARCH ENEMY(アーク・エネミー)の新譜

言わずと知れたARCH ENEMYアーク・エネミー)の最新作「KHAOS LEGIONS」。

自分は、時にはUFOの楽曲を聴いていたりもするが、するとどうしても「ある想い」が湧き起こってくる。

ギターというのは如何に雄弁な伝達を齎す事が出来得るのだろうか」と。

(勿論、他がそうではないという意味ではなく)ただ、マイケル・シェンカーの名演に触れる度に、ギターを通して伝えられた人間感情の襞を表現する力、息遣いに…、
「ギターって凄いのだな」という、その想い。

そして、ARCH ENEMYが当代随一のエモーショナルなギタープレイを聴かせるマイケル・アモット兄、テクニカルな早弾きで魅せるクリストファー・アモット弟という才能豊かな兄弟を有するバンドだというのは(紛れもなく)疑いなく…。

…というギタリスト達が存在するだけでも稀有な筈だが、素晴らしく獰猛なデスボイスとパフォーマンスを発揮するアンジェラ・ゴソウ姐、演奏確かなドラミングを身上とするダニエル・アーランドソン、厚みのあるベースでサウンドを支えるシャーリー・ダンジェロ…
そういう彼らのチームワークの下、相互の力が折衷されながら、研磨されながら生み出されたに違いない本作「KHAOS LEGIONS」にあっても、(己がMETALと向き合う時の)ドキドキワクワク感=高揚感をけして掠め取られる事がない。

だって、耳にすればそりゃ思います、思わざるを得ない…
ARCH ENEMYは素晴らしいな」って。

…それにしても、だ。
バンド加入後10年目というアンジェラ姐の、インタビューでの、「(一身上の)ある事を諦めた(趣意)」とまでする露わな怒りを思い出すのだが、前のインタビューの発言と照らし合わせると、姐の中で何らかの心境、考えの変化があったと想像せざるを得ないのだが、(それも含めて)生きた人間の集合体であるバンドの、新しき意識と主張は激音の中で昇華されているものと。

◆8th「KHAOS LEGIONS」
ケイオス・リージョンズケイオス・リージョンズ
(2011/05/18)
アーク・エネミー

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ARCH ENEMYmyspace  official

(実の話)B!誌にメンバーの対談形式による全曲解説があったりするので、メンバー自身による解説なのだからこれ以上正確に伝えるものもなかろうが、リスナー側の受け取りと受け留め方には自由の余地があるので、その辺りを幾曲か少しばかり…。

インストのオープニング“Khaos Overture”から連結される“Yesterday Is Dead And Gone”は聴き手に直ぐ様ARCH ENEMYの曲だって気づかせるに充分な個性がそこには在り。
クリアで明晰、整合感がある音の作り…そして、胸揺さぶり動かしのバッキング、ギターソロ…etc。
“Bloodstain Cross”は、かの「復讐の女神(の曲)」が引き合いに出されていたのも理解不能ではないという「第Ⅱ章」?というのか。ここでの獰猛且つ猛々しい姉貴のVoは尋常じゃなく身震いだし、マイケルのギターは…「~~懸ってる」と思う。
骨太いMETALな“Under Black Flags We March”は個人的にはベースの音の色が好ましかったりする。
(メンバーも大プッシュ!)“No Gods, No Masters”は覚え良い歌メロ有するシンガロングOKな楽曲。なるほど、キャッチーで歌謡的。(この曲ではギターソロを入れてないというが。)
目の醒める早弾きプレイで開始の“City Of The Dead”は重心は下の方へのHeavyな音感だが、本年騒乱が勃発し、首相が退陣とする事態ともなった某国の首都について歌っている模様。(因みにこの曲はそれが起こる前に作られたという点を鑑みれば示唆的だが。)尚、この曲でもギターの泣きっぷりはトンデモない。
“Through The Eyes Of A Raven”はバッキングのドラマチズムが「つくづくARCHだ」と思いながら聴いていると…毛色が変わるフレーズが出現し、以後入れ替わり立ち代替わるフレージングを見せるプログレッシブなインスト部はキキモノ。
introの緊張感が印象的な“Cruelty Without Beauty”は激烈なデスメタルだが…とは言えども各所に散りばめられたエッセンスはアーク・エネミーによるもので。
“Cult Of Chaos”はARCH流デス×スラッシュの「ロード・オブ・キング(王道)」。仄か明る気なカタルシス。
テンポ感良好な“Thorns In My Flesh”は噛みつきvoの煽り→叙情性メロディアス・ギターの(中近東風アレンジも華やぐ)ブルータル&メロウの完全融合曲。
アグレッシブに激情が滾る“Vengeance Is Mine”は野獣の如き蛮性と宝石の如き冷徹な煌き…その対比にドキリとさせられるARCHに望む一つの姿形。
リズムも好調子な“Secret”は「ギターづくし」というか何処までも贅沢なGワークの数々が堪能出来るという…。様式美なGソロは「あまりに、あまりにも」だったので目が潤み…。(姐のvoも気合い!)

ARCH ENEMYの出身、スウェーデンのハッランド県ハルムスタッドです↓。

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本作に関しては心身に浸透させている最中のため、理解の及んでいない所もまだまだあるというのが実際だが…。(すみません…m(_ _)m)
だが、
「我、生きているがゆえに」、
「素直に、率直に、偽りなく【我自身】を投影せん」。
そんな意思と熱望が音に見え隠れている様でもあり。

又、過去→現在→未来のARCH ENEMYの軌跡にあって次機軸の始まりを示す今作ではないかと。
(…の気持ちで聴かせて頂いてます!)

P.S.
明日も雨が強そうですね。
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タグ : ARCH ENEMY アーク・エネミー

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