2009.10.31 (Sat)

『That Which Erodes The Most Tender Of Things/THE BLACK DAHLIA MURDER』

USミシガン州・デトロイト出身のメタルコア(か?)
THE BLACK DAHLIA MURDER“That Which Erodes The Most Tender Of Things”

濃縮果汁(激情)500%?が詰め込まれ…新作「DEFLORATE」でも(変わらずに)
…濃ゆい。

その「濃ゆさ」故に、こちらのバンドは(以前から言われている通り)甘メロ&クリーンパートを装着した一般的?なUSメタルコアとは一線を画しており(なので、メタルコアと呼んで良いものか早々自信無くしてるが)、Trevor Strnadのぶちギレたボーカルが、性急で激烈でブルータルな音像(※殆どデスコアと呼んでもいい位)を尚更に煽っている…のだが、解き放ったメロディの美観も猛々しい?というクールなバンドである。
(バンド名の由来>既に知られている所なので割愛するが…Trevorの眼鏡の奥から光る眼光も益々クールに?)
正直、Trevorのボーカルが好みを分ける気もするが?キレまくったり、絡みついたり、ドス効かせたりのスイッチングも達者で、自分はいいvoだと思う。

(影響下の)北欧メロデス/デスラッシュとフロリダ産デスメタルの、どちらかと言えばデス・メタリックなモウレツが容赦ナシなのだが、従来からのこの方向性に揺らぎは無さそう?であり、参入したギタリスト・元ARSISのRyan Knightによる説得力のある旋律のせいもあってか、全体的な印象としてはフックを増して整合感も高まっているものと。

この曲もやはり…手数足数の多い曲となっているのだが、introのツイン・リードも含めて(始終)ギターの語りが映え捲くった曲であり…激音の中でドラムに負けじと主張し続けるGリフ、Gソロは…格別の絶品。

◆4th「DEFLORATE」
ジャケ~(あらら!)
DeflorateDeflorate
(2009/09/15)
The Black Dahlia Murder

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THE BLACK DAHLIA MURDERmyspace 

激音揃い踏み状態だが、“A Selection Unnatural”は待ったナシの(脳天直撃)壮絶&絶叫ナンバーだし、“Death Panorama”はハイテンションなTrevorのボーカルアクションが秀逸(イイ!)であり、厳か&クラシカルなintroで始まる“I will Return”も初期スウェディッシュ・メロデスな美意識を発散する好曲。

そんなんで?、ザ・ブラック・ダリア・マーダーの辛しょっぱい(+微甘)濃密音時間があっという間に駆け抜け。

P.S.
にしても~、1週間はやっ。

ボーン・アルティメイタムは観たんだよな。。。
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19:07  |  一曲一献(メタルコア編)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2009.10.25 (Sun)

PARADOXの新譜

キモに響き渡った前作の「ELECTRIFY」から間もない新作リリースとなり、予期せぬ(手放しの)喜びである。

「創造への気迫」、「精巧で精緻なスラッシュ」、「美麗でドラマチックなメロディ」が渾然となって襲り来る、えも言われぬ今作であると思う。
(えも言われぬ>としながらも拙文続けるが…)

もしも己がメタルバンドを演っていたと仮定するならば願わくばこういう作品を作って自己実現してみたかったであろうと、その種の念(羨望)が湧いてしまう本作である。
(その作曲能力ナイけど…。残念!)
…併せて、「こういった人間になってみたい」とも。←言ってる意味が??
(※最近では何かと擬人化が流行っているらしい。)

そう、今となっては…不思議な感覚に襲われるのだ…。
近頃では希少だと思われるので…。実際に稀有だと思うし、(日々HR/HMを興奮しながら聴いている最中にあっても)PARADOXが現在打ち鳴らし響かしている音について、自分には「個性的実像」だと思えてしまう。
(従来よりの)ツイン・リードもバシバシキメ捲くりながらの、精巧でキレもシャープな冷たい感触のスラッシュなのに、時にキャッチーでもあり、人生経験も滲ませが、弾ける様な若さも感じる人間味あるボーカルには…。

シュタインハウアーのボーカルは、deathでもなければ吐き捨てでもなく…ヒステリックでも狂気発散でもない、至って「ノーマル」な、寧ろ情感すら感じる歌唱である。
だが、thrashにしてはその抑制の利いたノーマルさが(逆説的に)秘めた物言いを声高に押し上げている様にも感じる。
80年代の「HERESY」の頃からジョーイ・べラドナの様に歌えるスラッシュ…と評されただろうが、困難を乗り越えたシュタインハウアーのボーカルも当バンドの個性となっている筈で、(賛否あるかもしれないが)強みではないかと。

…という次第で、聴き始めればもう…魅了されて止みません(!)という並み居る強豪楽曲群の当作品だが、幾曲かコメントを。(以下↓)

“Hollow Peace”
⇒シリアスにメロディアスなフレーズも効果テキメンな、エクセレントthrashチューン。
聴き応え充分な間奏も◎。(outroでの畳掛けによるドラマチズムにやられる~。)
“Riptide”
⇒技師ぶりに嘆息するタイトル曲。ギターの一挙一動、作り込みが、何とまあ…見事なのだろうか(!)
“Rise in Rank”
⇒(インストナンバーかと思わせた位に)長めに取ったオープニングの丹念なギターワークも秀逸なのだが、ボーカルが入ってからのthrashは…「電撃ネットワーク」状態。(くーーーーっ!痺れるなぁあぁ。)
“Evolution Reset”
⇒突き進みのthrashながら、サビもキャッチーで、PARADOX18番のツイン・リードのソロは案の定?惚れずには居られない。
“Nothingness”
⇒緊張感煽るintro、滋味深さ覚えるメロディもよろしゅうな普遍的とも言える歌モノとしても優れたHMナンバーでソロもエモーショナルであり、ストレートにかっちょええ。こういった曲作りが手堅い辺りも大変心憎い。
“No Place To Survive”
⇒疾走疾走疾走!リズムとリフのコンビネーション(相乗作用)が小気味良く、こりゃ~もう~燃えまっす。
“Planet Terror”
⇒introでナレーションが入るという(個人的に名曲認定が高くなりがちなケース?だが)収録中でも最も感嘆した曲の一つ。
パニック感もよく表現されている上、表情豊かで、更にはノリも非常に良く。
ノリ良いのだけれども冷気が漲り、巧い(旨い)メロディといい、outroや間奏部の演出といい…これは素晴らしいぃいぃ。。。
“Psychofficial”
⇒本作の中でも特にスラッシュらしいスラッシュの(でもPARADOX…)ファストな大突撃ナンバー。←大音量で聴きませう。

◆5th「RIOT SQUAD」


PARADOXmyspace

「職人だなぁ。(こだわりを抱き、道を究めんとす)」
勝手ながら、その感を強くしてしまった。
一連の流れを追っていくと、物言いを続けさせる理由(原動)はもとより、PARADOXというバンドは本源的に音作りが好きなのではなかろうか…と感じるし、このクオリティには…たまげる。
そして、何よりも「意地」。

その「意地」を思う時、どうしても目頭が熱くなってしまうが、「チャーリー・シュタインハウアー、あなたはエライ!」との思いと共に、そのサウンドの得難さに打ち震えながら「今まさに、非常に佳いものを聴いているんだな」との実感が迫り来るのだった。

P.S.
午後出かけるので、ちょい早に~。
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11:17  |  レビュー風の感想かも(スラッシュ編)  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2009.10.19 (Mon)

ディスコミュニケーション?

昼休みに隣の席にいた2人の男女が口論(議論?)していたのだ。
(因みに痴話喧嘩とかそういったものではない。)

2人とも同じ会社の人間らしく、営業畑の男性の方(←言ってみれば井筒監督を想像させる人物である)が立場的には上の方みたいだったが、やたら「ディスコミュニケーション」という言葉を乱発しており、話の内容から察するに、社内でのコミュニケーション不足?が原因でトラブルが発生し、取引先に対して何らかの不利益を与えてしまった様だった。
男性は女性を強く詰問していたのだが、女性の方にも言い分があるらしく、男性の話の進め方に問題があると反駁して引き下がらない。
女性が指摘する男性側の問題点?というのはどうやら「さみだれ式」とか「バランス悪い」とか「主語が抜けている」という事らしい?のだが、バランスが悪いと言われたのが癇に障ったのか男性は「お前何様!そんなに偉いのか!」と(殴りかからん勢いで?)怒り出したが…しかし、女性も怯まずに主張を通していた。

自分は休み時間も終わりかけていたので(2人の収拾を見ないまま)その場を立ち去ったが、結局その後、両者の会話はどこに着地したのか(そもそも着地したのか?)どうなったのか気になる所だった。

過日、ロブ・フリンがコミュニケーションの取り方について今も尚学んでいるというのをインタビュー記事で読んで、(仙人にでもならない限り)生きている限りコミュニケーションはつきもの、一生モンなのだろうなと自分も改めて思ったのだが。

(個々人で育った環境や状況、価値観、理解様式…等々が異なるという実際があるので)コミュニケーションを通して必ずしも自己が理解した様に他者が理解して、他者が理解した様に自己が理解しているとは限らないのだが、どこかしらに共通項を探るという事は出来る筈で。
特に欧米の様に曖昧さを許さない言語体系の文化では突き詰めて議論し続け、理解するまで語り合うだろうと想像するのだけれども。

そして、音楽は「非常に深淵な言語であると言える」とのロバート・フリップの言葉があるのだが、…確かにそうなのだろうと。

(…そもそもこの記事自体がうまく着地しなかったが。) 

P.S.
何だかんだで土日にちょこちょこ用事が入りがちな私は…行けないだろうなと予想していたが、ラウパ行けず。。。
ここは行かれた方のレポートを楽しみにするしかないっ!

てか、もたもたしている内に続々新譜が~。
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23:28  |  メタル雑的雑談(想い語り・余談・閑話etc)  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2009.10.12 (Mon)

『Shin Ken pt. 1(真剣・パート1)/PERSEFONE』

アンドラのデスvoのエクスペリメントなメタル、
PERSEFONE“Shin Ken pt. 1(真剣・パート1) ”

アンドラはフランスとスペインに挟まれた観光業が盛んな山がちの公国で(←念の為、書いてみた)、2004年に当バンドの1st「TRUTH INSIDE THE SHADES」がここ日本でリリースされた事もあり、ジャパニーズリスナーには馴染みがあるバンドかもしれないが?
PERSEFONEペルセフォネ)の音楽は「簡潔に言うなれば、心を開いたリスナーのための革新的な音楽」…との事だが、ボーカルはぎゃおぎゃおっとしたデスボイスで(※パートやナンバーによりクリーンボイスも…)、アグレッシブでヘヴィなエッジに加えて、以前からのメタルリスナーにも親しみ良さげなメロディも奏でて、ネオクラなフレージングも見せたりの、取っ付き良さも備えた(基本は?)プログレッシブなメタルと言える作風だと思う。

3rd「SHIN-KEN」は宮本武蔵の五輪書に感化されたトラック(地の書、水の書、風の書、火の書、空の書)もお目見えする「侍の死生観」をモチーフにしたコンセプチュアルな内容であり、「侍の美学といったものをエクスプリメントな音作りに込めて表現するべし!」>との熱き創作意欲、明確な意図が窺え知れる。
もしも、デスvoでなければ…ANDOROMEDAやSEVENTH WONDER等のどちらかと言えば北欧?のプログレッシブ・メタル(華麗なkeyも盛り込んで!)を想像させる場面も多く、インストゥルメンタルとも言っても良いメロウなナンバーではjazz/fusionなミックスアレンジを施しているが、しかしその一方で(明らかに)デス/ブラックというヘヴィパートも多分にあり…。
(剣道などで言う所の)「間合い」の取り方が具合好いサウンドで、全体観として剛柔、緩急のめりはりがあり、コンセプトアルバムゆえの贅沢な楽しみ方が出来る作品だと思われる。

この曲はタイトルナンバーのパートⅠの方だが、一発で気に入ったという…(えらくかっちょええぇ~)。絶叫で始まりデスラッシュかブラックかという激烈さも嬉しいのだが、間奏ではめくるめくKey、ギターのプレイに圧倒されたという、頭から最後まで気の抜けない劇的なナンバー。(聴き所ばっかし~のてんこ盛り状態。)

◆3rd「SHIN-KEN」(真剣)
ジャケ画~(デンマークの女性アーチストの手によるものだそう)


PERSEFONEmyspace 

“Shin ken pt. 1(真剣・パート1) ”も、他の曲(“Death Before Dishonour”“Fall To Rise”等)でもバックで隠し味に?和風味の弦楽器音が鳴っている瞬間があるのが分かるだが、“Death Before Dishonour”もプログレッシブ・メタル&テクニカル・デス&ブラック・メタルの力技であり、“Fall To Rise”も全編(ほぼ)疾走体制で「こりゃ嵐みたいだ…」と思わせる凄まじさに打ちのめされる(←実はリフがいい味出しているだけども)。
とにかく…時に「切り込む様に」時に「雪崩れ込む様に」展開しながら花火を散らす演奏陣の応酬が鮮烈過ぎ…。

ともあれ、和モノのアルバム名や曲名を海外のメタルアーチストが扱っているという点では、昨年のTRIVIUMがリリースした「SHO-GUN(将軍)」が記憶に新しい所だが、(TRIVIUMもそうだったが)PERSEFONEの作品も直接的に和風フレーズが多用されて「和のテイスト全開!」いうよりは、概念やらイメージに【和】を感じるのかもしれなかった。
(前述した様に隠し味はアリマス。)

因みに…日本だったら五人一首などに通じるサウンド面も多少?無くはないと感じたのだが。(どうだろ?)

P.S.
流れで、「SHO-GUN(将軍)」も聴き直してみたり。
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19:06  |  一曲一献(エクストリーム/混在系等編)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2009.10.10 (Sat)

SCAR SYMMETRY(スカー・シンメトリー)の新譜

ご存知、スウェーデンSCAR SYMMETRY(=スカシン)。
前任ボーカル・Christian Alvestamはナイスガイであり(スキンヘッドだし!才気豊かでクリーンvoが妙にイケ面>のギャップ◎)、脱退は率直に残念でもあったが(※現在は6人所帯でゴザイ)、…まあ…気を取り直して新作に耳を傾ければ…
「うおっっ」。反射的に耳が巨大化?

アルバム毎に進化しゆくスカー・シンメトリー…の流れに逆らう事なく、全体的にテンポアップされたナンバーも多く、弾ける様な活気を生んでおり、自分の感じた所を明かせば(過去よくSOILWORKを引き合いに出された音楽性だったかもしれないが…)、FEAR FACTORY等の「サイバーなエクストリーム感」に、DGM等の「快活なプログレ性」に、SONIC SYNDICATE等の「洒落っ気あるコマーシャル性」みたいな諸々を融合させて、現在進行形【スカシン・スタイル】を打ち出した>といった所である。

進化はしゆくが、何より、バンド結成時に音楽志向として標榜されたという「キャッチーなリズム、歌えるメタル」の一本筋は継承されたままだと思う。
(何故なら、いずれの曲も聴いてると鼻歌出てくるし。)

ボーカルはRoberth Karlsson、Lars Palmqvistのグロウルとクリーンの二人体制になったが、(…そりゃ~、Christianのクリーンが凄過ぎるので…)←それを差し引いてもソツなく楽曲に馴染んでいると思われるので…聴き進むにつれ、Christian脱退がもたらした危機感や危惧も、高水準な楽曲レベルとも相俟って(潮が引く様に)雲散霧消していくのであった。

…という訳で、幾つかの収録曲についてコメントさせて頂きたい(以下↓)。

“The Iconoclast”
⇒introから盛り上げるね~(HELLOWEENかとオモタ…)の、心に残るBメロ、サビメロも強力でキャッチーでバッチシ歌える好曲。ブライトだし、勢いもあれば物悲しさも滲ませる…これは完成度高い一曲だと!(Bメロ大好物デス。)
“The Consciousness Eaters”
⇒のっけからノセてくるリズムやら所々聴かれるトライバルな畝りにも煽られるが、スカシンならではのシュッとした?面影のサビにも惹かれる。構成も中々凝っているという。
“Noumenon and Phenomenon”
⇒SF感覚漂うエクストリーム・サウンドで、サビメロも感触良し、掴み良し。インスト部のギターは沁みるし、シンフォ・ブラック調子な豪華さも演出したりで面白い。
“Ascension Chamber”
⇒ヘヴィネス、激音が嬉しく、然も?ノリノリなナンバーだが、中盤に変調してのデスメタリックなフレーズもアクセントとなっている。
“Mechanical Soul Cybernetics”
⇒とにかくハイパーでダンサブルで、インダストリアルとも言える。(マジで踊れるのでなかろうか。)テクニカルなギターソロの音には明るい躍動感を感じるが。
“Non Human Era”
⇒収録の中でも最も(イマドキ)プログレッシブ・デス風の印象があるが(?)サビはここでもスカシン印で。
“Radiant Strain”
⇒何やら懐かしさが込み上げる冒頭でのリフがたまらん。フューチャリスティックなSEもいい仕事シテマスし、展開も魅せる魅せる。(隠れ?名曲かもしれん。)

◆4th「DARK MATTER DIMENSIONS」


SCAR SYMMETRYmyspace



…うーむ、(やはり)口ずさみOKなメロディと鮮やかなギターワークが光ってるなぁぁ。

ここぞの窮地、凌いで踏ん張った…という以上にビビッドでアゲアゲなラインナップに「いっちょやらんかな!」の意気込み、息吹を覚える。
(そして、歌にハモリながら我が心もアゲアゲになっていく~。)

P.S.
大型台風が来ては去っていった。
朝の通勤時は大混雑&混乱。JR線が軒並みdownした為、迂回して目的地へ辿り着くまで通常の約1時間増?かかってしまい。(しかし、JR止まるとあんなになるとは…。)
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21:43  |  レビュー風の感想かも(メロデス/デスラッシュ編)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2009.10.03 (Sat)

『Lay of The Autumn/INSOMNIUM』

フィンランドのメロディック・デス、
INSOMNIUM“Lay Of The Autumn”

ふっふっふ。これだからメロデス愛好症候群から抜けられん。(…いや、ハナから撤退するつもりは無いのだが。)
INSOMNIUMの新作「ACROSS THE DARK」に触れて、思わず得心の笑みを浮かべてしまった次第。

新作4th「ACROSS THE DARK」に於いても、当バンドの特色とも言える慟哭、憂い、メランコリーが合い混ぜとなりながらも「大自然」を胸に抱かせる様なアトモスフィアは俄然健在というべきで、【森と湖の国】であるフィンランドの地へ思いを馳せて耳を澄ませば(高確率で?)ココロは異邦人となれり。
…そう、秋雨がしとしとと降りしきるこの時節にしっとりと聴くにはうってつけ、もってこいというのか…切ない旋律を紡ぎ出す深みのある情緒豊かなメロデスである。
そういう意味でいうならば(個人的には)同国のスター性華々しいCHILDREN OF BODOMやセンス卓抜なMORS PRINCIPIUM EST等ともまたやや異なる感覚を受けているのだが…とすれば、AMORPHISが持っているムードにも近い様な気もしてくるが?
だが寧ろ、ポピュラリティーよりは、ナチュラリティや(フィンランドに限らなければ)例えばDARK TRANQUILLITYが披見せしめたかの慟哭の色合いといったものの方が勝っているサウンドなのかもしれない。

音作りの内にはそこはかとなくエピックでフォークなエレメントも含めている筈だが、表出された音にはあざとさの形跡が見当たらず、適度にアグレッションも備えて程良いものとなっており、こういったサウンド構築が可能なのも恐らくは優れたバランス感覚の為せる技なのではないだろうか。

この曲はその名も“Lay of The Autumn”なのだが、ギターの奏でるメロディの何とも美しいこと…。徐々に激しさを増しながら扇情的に慟哭していく様はダートラの名曲にも通じるものがあると感じるが、ラストまで通し聴けば如何にドラマチズムが曲全体を支配していたかに気付かされる。

◆4th「ACROSS THE DARK」
Across the DarkAcross the Dark
(2009/09/22)
Insomnium

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INSOMNIUMmyspace

リリシズムを携えて幕開けするオープニングの“Equivalence”(←introのベースの音が心地良し)、その後も情感溢れんばかりに進んでいく流れだが、“The Harrowing Years”の泣きの風景にナミダを落とし、“Into the Woods”でもその秀逸な作り込みに心震えてしまう…。
(つまり、ぱっと聴きでは空気感がインパクトに残るのだと思うが、慎重に聴くに細部にこだわって丁寧に音作りをしているのが伝わって来るという。)

ともあれ、KERRANG!に「There are few things more satisfying than watching a good band become great,~」と言わしめたらしい当バンドの音には(バッチコイで)浸ってしまうのだった。

P.S.
そうそう、メロデスといえば…。
先日、海系モンスター(か?)に由来するバンド名と思わしきDAGON(→myspace)というUSメロデス/デスラッシュバンドの存在を知って密かに喜び。

栗茹でて食べた。(美味~)
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13:05  |  一曲一献(メロデス/デスラッシュ編)  |  TB(0)  |  CM(8)  |  EDIT  |  Top↑
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