2012.11.04 (Sun)

GERMÁN PASCUAL(ジャーマン・パスカル)の初ソロ「A NEW BEGINNING」。

「購入して良かった…!!」と心底思っているスウェーデンのシンガー、GERMÁN PASCUAL(ジャーマン・パスカル)のデビューソロ作。

(バイオグラフィーを拝見すると)74年にウルグアイで生まれ、ブラジルで育ち、その後家族とスウェーデンへ移り住んだジャーマンさんは5歳の頃にはラジオから流れてくるポピュラーからオペラ、クラシックまでも全ての音楽を歌った(うお!)という。

そして、15歳の時にスラッシュバンドのドラマーとして音楽活動を始めたそうだが、次のステップとなるバンドではボーカリストとして迎え入れられ、本格的にボーカルのキャリアを開始した…というのが94年の頃のようだが、そのバンドがMIND'S EYEだったと。

それから時を経て、NARNIAがシンガーを探していた08年当時、友人だったジャーマンさんが参加して…という。(且つ、DIVINEFIREの方でもボーカル兼任し。)

さて、本デビューソロ作は、彼自身のバックグラウンドを踏まえた音楽性を基調として、全編通して力強さやヘヴィネスを打ち出しながら、時にアグレッシブに、時に高雅に、時に情熱的に…と、各々の趣きを携えた楽曲が連なっており、所々、Dio他を彷彿させもする歌唱力あるボーカリストによるソロという事もあってか、心身にしっかりと着地する歌メロを尊重した内容になっており。

また、個々の楽曲はよく纏まっているその分、曲から発される熱量も大!と思われるし、余所見(余所聴?)させず即時に「いいっ!!」と反射的に感じさせる曲の良さがリスナー側に直撃してくる!のである。

今回、特別ゲストとしてギタリストのCarl-Johan "CJ" Grimmark(NARNIA、FIRES OF BABYLON、ROB ROCK)、またベーシストにPer Schelander(PAIN OF SALVATION、ROYAL HUNT) 、Raphael Dafras (ALMAH、SEVEN HORIZONS) が参加しており、彩りを添えたゲストからの豊かな感化もあってか、質の高いメロディック/スラッシュ/パワーメタルのアルバムが完成したものと…!!(確信。)

◆1st「A NEW BEGINNING」
New BeginningNew Beginning
(2012/10/09)
German Pascual

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GERMÁN PASCUALmyspace    official

美しいピアノの調べから始まる“Seek the Truth”は「歌!」のボーカル・ラインが際立った「歌っていてモノスゴク気分がいい」、Gソロも非常に心憎しなストライク曲!!
続く“The Wrath of God”はヘヴィでアグレでPowerfulなメタルで、中盤のグロウルもアクセントとなっている一曲。
“If the Sky Would Fall”はちょいとHELLOWEENを思わす箇所もありの、テンポ速ナンバーで、言うなれば「秘めたる闘志」的なサビメロも鋼鉄かっちょよし!
“Misty Dreams”はハイトーン・ボーカルの後に続くフレージングに肝ありか!?という骨太チューン。(間奏部はプログレッシブな作りであり。)
今作のハイライトの一つという印象の“Open Your Eyes”は感情が高ぶって止まないメロディといい、北欧ネオクラ派の流れを汲んだ華麗過ぎる楽曲で、Gも弾き捲っており。構成も見事の一言に尽きるかと。(機会ありましたら、是非ともお聴き下さいm(_ _)m)
頭振り回し~の“I Call for the One”はガシガシ「熱い気」が充満した叩きつけるパワーに溢れ。輝きを放つ演奏陣のPlayも聴き逃せないが、その実、重めのOutroが良い。
“Unbroken Wings”は哀愁と優雅が混じり合った感のボーカルの旋律が秀逸なネオクラシカル風の。
“Come Ease the Pain”は自然に身体動くフックに富んだリズム、そして洒脱な曲調も◎という。(宛もSKYを飛行している態のソロがグレイト。)
“Fate of the Blind”は「ノリ」感が大変良好な、PRIMAL FEARやCONSFEARACY辺りを思い出したりのスラッシーと言える好感度な曲。
“Canción con todos”は(前々記事でも書かせてもらいましたが)アルゼンチン・フォルクローレを原曲とするCover。情熱さながらにシンフォニックにアレンジを効かせたこのMetalバージョンに於いてスペイン語で切々と歌い上げるジャーマンの歌声に激しく心奪われ。(機会ありましたら、是非是非とも…!m(_ _)m)

現在地のスウェーデン・ストックホルムです。

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尚、ジャーマンさんは音楽以外にも、ホームレス、薬物の中毒症の…、といった人々との行動にも献身されている方のようだ。

(ある意味)ボーカリストのソロ作品というのは、(その時点での)ボーカリスト個人の求める志向や求心性、密度などが(結果としてブレずに)濃く反映されやすい作品になる傾向があるのでは?…と考えたりもしているのだが。

例えば、割りと近い所ではALMAHの「MOTION」、LANCE KING「MOMENT IN CHIROS」など、自分的に感銘を受けたボーカリストのソロ・プロジェクト作品があるが、

ひいてはその個人の「人となり」までも「地に」「直に」表れやすいかもしれない気が。
もしかすれば、ボーカリストが「肉声による表現者だから、より」なのだろうか。
(ワカラナイ…。私の推測でしかないのですが 汗)

ともあれ、本作については「妥協なしの、ハードでヘヴィ、メロディックなパワーメタル」との紹介書きがあるが、確かに、重みや厚みやタフネスを保った輪郭のくっきりした音像という感想を抱かせるし、
何より、ジャーマンのお人柄が広がっていくような、衒いなく聴き手を感情移入させる(もしくは感情を開放させる)芯のあるメロディック・メタルに触れ……

深く深く感動しているのです。

P.S.
今しがた映画でクリストファー・クロスが流れてなかったでせうか。

(拙ブログの記載ミス多く…m(_ _)mm(_ _)m)

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23:08  |  レビュー風の感想かも(Power/メロディック編)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2012.10.21 (Sun)

THY MAJESTIE(ザイ・マジェスティ)の新譜「SHIHUANGDI」

イタリアはシシリー島のPalermoを出身とするエピカルなメロディック・パワーメタラー、THY MAJESTIEの最新作「SHIHUANGDI」。

とりわけ90年代半ばから00年頃まで、RHAPSODY(OF FIRE)、LABYRINTH、SKYLARK、VISION DIVINE、SECRET SPHERE…等々、錚々たるイタリアのメロディック・パワー/スピードメタルのバンド達が群雄割拠…というのはご承知の通りかと思うが、00年に結成した当バンドもまた押しも押されぬ実力保持者(チーム)であり。

08年の前作「DAWN」からメンバーが変わった部分ではボーカルにAlessio Taorminaさん、キーボードにGiuseppe Carrubbaさんを迎えて作られた今作は…

「(つくづく)THY~は『品が良い』のだな」と、思い知った、知らされたという、品の良さというものを再び感じたり。

初期の方が、メロディがより濃厚…というか、目に(いや、耳です)判る形ではっきりしていた気配…だったかもしれないが、私個人としては、前作~今作と、彼らの生み出した旋律が益々心に沁みて、響いてくるのである。

やり過ぎてしまう一歩手前の、何処か「一歩引く心得」「奥ゆかしさ」という風なものを感じるのだが、それはPower不足であるかような旨を訴えたいのではなく、その奥ゆかしさの中にえも言われぬ魅惑成分が潜在している訳で。
(ソレこそが現実に働きかけるPower、と言えばPowerの由来だと言えるのだろうし。)

尤も、持ち前のエピックでシンフォニックな壮麗さ、ダイナミズムはそのままであって、今回は秦の始皇帝をモチーフに取っており、随所に極上の東洋的、幽玄的大気感が持ち込まれているのだが(ブックレットのイメージ画もそうです)、クワイア、ストリングス、Key…を適所に効果的に配し分けながら作曲された豊かな構成力、優雅な音色は「流石」と言明せずにおれない健在ぶり。

クワイア、ストリングスといったシンフォなメタルには欠かせない、シンフォらしさを印象付けるファンクションを闇雲に無駄使いはせずという、…でも、出し惜しみもしないという?(その辺りも品が良いと思うのだけど)、あくまでメロディを軸においた曲作りを遂行しつつも、上記ファンクション自体も巧みに生かし切るという力量には改めて感心・感動したのであって。

◆5th「SHIHUANGDI」
ShihuangdiShihuangdi
(2012/09/25)
Thy Majestie

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序章のインストゥルメンタル“Zhongguo”により、オリエンタルな心象が形成され始め…
続く“Seven Reigns”は2曲目らしいフックとパワーに満ちた、メロディも秀逸ならばリズムも秀でておりの強力チューン!(…ので、Headブンブン&Bodyガシガシ)
“Harbinger of New Dawn”イタリアン色も強い「お前はもう…」のハマるメロディの嵐の上、間奏部のバトルにはすっかり圧倒されますん。(凄曲!)
“Siblings of Tian”はどちらかと言えば?オトコっ気のある楽曲で、…ありながらも、バッキングやクワイアで垣間見れる華麗で細やかな「らしさ」が。
劇的な始まり方にはトキめくばかりの“Walls of the Emperor”は、彼らの本領発動たるEpicalでProgressiveなチューン。
東洋的なアレンジを効かせた“Under the Same Sky”は、「緩と急」「押しと引き」のコントラストを生かしながらの、トータル的には疾走曲とも言えそうなナンバーだが、インスト部には耳が釘付けでせう。(Key→ギターの流れ…、たまらないっす。)
“Farewell”は優美でシアトリカルな音響効果もナイス…で、中盤テンポが急変する展開がぐーっど!(じわじわ来るサビメロも◎。)
“Huanghun”は打楽器をメインとした感のリズミックな(イメージとしては竹林?)インスト。
前評判が私的に?高かった“Ephemeral”は期待通り…いや、期待はとうに超えた…
こういう表現が合っているか判らない?が、リジィとソナタ(THIN LIZZYとSONATA ARCTICA)が融合したような旋律が「最高に好き」です……し、間奏パートへの流れと間奏パートそのものが超絶Great。Melodic名曲!!!
“End of the Days”は艶っぽいAlessioさんのボーカルが堪能出来る、どっしりと重厚でシリアスな曲調な佳曲。
終曲の“Requiem”は「ボーカルを聴かせる」べくの叙情に溢れたバラード…。

出身のシシリーのパレルモです。

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素晴らしく「上品」で「優雅」かと。

元よりプログレッシブな構築力も有しているバンドなのだが、今作でも、間奏パートでの演奏隊の激活躍による聴き応えが凄まじく、また、楽曲内に於ける「此処ぞ」のテンポ・チェンジも明らかに功を奏しているかと。

…それにしても、(心の栄養、という点での)【贅沢の極み】というべきか。

ハナっから最後まで映画を観ているようで。
「魅せられっぱなし」です。

前々から好感度がHighなバンドではあるのだけど(本当)、更にその好感度はぐぐぐ!っと大促進。

P.S.
ワイルド・スピードMAX、観ませう。

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20:51  |  レビュー風の感想かも(Power/メロディック編)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.09.30 (Sun)

CLOUDSCAPE(クラウドスケイプ)の新譜「NEW ERA」。

スウェーデンのヘルシングボリを出身とするプログレ・タッチなメロディック・メタル/ハード・ロックのCLOUDSCAPEの最新作「NEW ERA」。

(メンバーがこちらに専心する為に前のバンドを離れて)01年にCLOUDSCAPEとして活動を開始してから今作の前には3作品を発表しているバンドだが、08年の前作「GLOBAL DRAMA」から4年ぶりの新作と。

メンバーズがキャリアのある面々というのもあってか、その作風も、奇を衒ったものというよりかは懐かしくもホっとさせる、所謂「北欧」のコトバから連想する爽やかしくも透明感のあるメロディック・ハードな向きや、その一方でパワーに富んだメタリックなパッションも併せ持つという(両要素が共存する場合もあり)、

…なので、私個人的には、サウンド的に多少はプリメイ(PRETTY MAIDS)等と通じる様な所もあるかな?と考えたりしつつ聴いておるのですが。←なのです。

バンドのリーダーであるMike Anderssonさん<vo>は、見ての通りの【イカツイかっちょええ】guyなのだが、時にはデイヴィッド・カヴァーデールを彷彿させるエモーショナルでディープな中低音を披露する佳きお声の持ち主であり、
今作は(意識的にそうしたのかもしれない?が)Progressiveな構築性や技術を強調したというよりも、「歌モノとしての纏まり」に重心があるのではないかと推量させる向きで、Anderssonさんのボーカルを生かした楽曲であったり、しっとりと歌唱を堪能させて頂ける瞬間が多い、という印象なのである。

Nightmareの紹介にもある「ストロングなパワーメタルから、洗練された実験的なスタイルを推し進め…」という前作からの流れを継承した上で、つまり、「洗練され、実験的…」に加えて「歌う」の求心が一体となった楽曲作りに注力されたのではないかというか。

◆4th「NEW ERA」
New EraNew Era
(2012/09/11)
Cloudscape

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CLOUDSCAPEmyspace    official

「NEW ERA(新時代)」には、まずはエンディングから?の“Silver Ending”はスペーシーなアクセント、冷然とした感触のバッキングが秀逸なオープニング・ナンバー。
グルーヴィなintroで始まる“Share Your Energy”は開放感を持たせた大陸的テイストHR。通してシッカリしたメロディラインで…(すっかり口ずさんでますよ~!)。
オリエンタルなアレンジを効かせた“Kingdom of Sand”は80年代なソフト・ロックなサビメロを持つ(前曲とも繋がり合う?調の)メロディアス・ナンバー。
“Pull the Brake”は抑え気味のボーカルが男前!な渋っぽさ(味)と明るく爽快なRockフレーヴァーが合流したという感。
“Seen It All Before”はダイナミズムとフック(と自由)があるプログレ好曲。(自分は大好きゴザイマス。)Fusionな間奏部も◎。
PVにもなっている“Your Desire”は今作の中でも最もPower Metal色が強いか、という。口から突いて出てくる歌メロもナイス!だが、テンポを変えてからの展開にバッチリ引き込まれ!!
“Voyager9”はAmericanな躍動に満ち満ちた(JOURNEY、VAN HALENとか?)、且つ、アーシーな土っぽさも帯びた(BON JOVIとか?)ハードRockで、ボーカルもハスキーな感じで歌っており。(ツインGのソロはぐっと優美になったりと。)
“Simplicity... Huh...”は歌のメロディがキャッチーで覚え易い、親近感のある曲。…で、ギターの仕掛けっぷりもニクイ。
トライバルな雄叫びとリズムからスタートする“Before Your Eyes”は多様多彩にコラージュされていく様が映像感覚な欧州的美しさで。
“Violet Eve”はDrivingでMovingな「ノリノリ!」Rockチューンで、間奏部はプログレ・ハードな作り込みが為されており。
“Into the Unknown”はデビカバへのリスペクトが滲み出た?の歌唱と白蛇な曲調に痺れる哀愁ハードロック。(グッド!)
当作を締め括る“Heroes”は次第に勇気が立ち昇りゆく気流の…(風雲・ヒーローーーズ!)。

出身のヘルシングボリです。(イエテボリよりも南ですね!)

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総じて、「メロディックで歌心あるHR/HM(どちらかと言えばHR寄り)」に的を絞りつつ(焦点)、押し付けにならない加減でプログレ要素をブレンドさせた趣きが。

ともあれ、これからの季節…(は、待望の秋。)

「天高く馬肥ゆる…」の澄んだ秋空を見詰めながらの相乗効果で、(スススっと)心の洗濯をさせてもらったり、心に快活な弾みを付けたりさせてもらったり、と。

そういうベクトルのアルバムであるかな、と思いますです。

P.S.
台風の影響で突風が。どうかお気をつけ下さいますよう。

テーマ : HR/HM - ジャンル : 音楽

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22:41  |  レビュー風の感想かも(Power/メロディック編)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.09.15 (Sat)

GRAVE DIGGER(グレイヴ・ディガー)の新譜 「CLASH OF THE GODS」

私自身の心の覚えとして、GRAVE DIGGERを贔屓にしていないと言えば嘘になるのだけど、そうだとしても、だ。

「何て…、何て……
 醍醐味千万なアルバムだあぁぁぁ!!!」

(ぶる…ぶるる…っ)

…と、心の奮えが止まらない、絶賛リピート中の、ギリシャ神話を題材に取ったテーマ志向の本作は、

「一つの表現体」「一つの叙事詩」として、至極に有力で雄弁な作品ではないかと。

勿論、一つ一つの楽曲が実に有力で雄弁に他ならないからでもあるが、今作は「一つの作品での世界観の打ち出し方、見せ方が見事」という感想があって、改めて、漢らしくも硬質でソリッド、ヘヴィでパワーに満ちたスタイルはGRAVE DIGGER独特のものがあるのだ…、との実感が湧き上がる。

それは、過剰な演出や手法、効果に頼らざるとも、バンドが実現したいであろう音(及び、アクション)を明確に忠実に実現(命中)させているからではないかという気付きでもあるし、その音に真に芯まで魅了されている己への気付きでもある。

事実、「思いっきりこれみよがし」ではないにも関わらず、ファンタジックでビジブルな映像を浮かび上がせる「墓掘人印のHeavy Metalの醍醐味」を如実に伝えるものであって、アルバムに耳を傾け始めたならば、「ぐっ!」と力が篭り、心臓の辺りがアツく熱気を帯びてくる(且つ、極上の夢世界までも見させてくれる)充実の楽曲ラインナップであり。

ですから、ローテーション三周目頃には電車中ですっかり歌いかけてしまうコト頻発でして。(…ちょいと歌っちゃってました)笑

尚、本作は公式ブログ記事でも発表されている通り、ジャーマンのTop 100 Media Control ChartsでNo. 29をマークしたようです。(95年以降、ディガー様は毎アルバム、TOP100でHit!)

◆16th「CLASH OF THE GODS」
Clash of the GodsClash of the Gods
(2012/09/11)
Grave Digger

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GRAVE DIGGERofficial

水音のSEで臨場感たっぷりな“Charon”の渡し守的オープニングに続く2曲目“God Of Terror”は声を出さずにおれないクワイアでテンションは大躍進!のこれぞGRAVE DIGGER節のPowerチューン。様式美のオマージュらしいGソロには…「くらくらっ」としますねぇぇぇ。(かっちょよくて。)
“Hell Dog”DIGGER様らしいナイスな明朗なメタル楽曲で、リフが実にクールで洒脱という。(またしても、サビの箇所では大声を上げてしまうコトでせうという。)
ギリシャ神話では著名なご存じ“Medusa”を名に冠した4曲目はintroの『Mother…Mother…』の語りがムーディで(その後力強くメタリックに転じるのだが)、ディガー様のカラーが漲ったドラマチックで勇壮なナンバー。
“Clash Of The Gods”はオリエンタルなフレーズをミドルテンポ。重厚でスペクタクルで凄く…イイ(好い)です。
「(おっ!)ご自分の名前を…」の“Death Angel & The Grave Digger”だが、うーぬ…!アゲアゲですねーーー!(たまらん…)たまらんっ!!です。ある意味アンセム的な曲でせうか?
本作発表より前に「ちょっとだけ?」と頭だけ音源が公開されて気絶寸前になっていた“Walls Of Sorrow”は実際気絶に追い込まかれない?凄曲。味わい深いサビもいいのだけどサビ直前のフレーズが「全くもって気絶寸前」ですし、間奏部も情熱的…。
その美声で名を知られたセイレーンを題名に取る“Call Of The Sirens”は映画音楽的な創意に溢れたパワーバラード調の曲で小粋なアレンジが◎。
出だしのGがイカしてる“Warriors Revenge”はエッジの利いた熱気エナジー全開の楽曲だが、一方で情緒ありの歌心あるしみじみなサビメロがいいんですね。
インストルメンタルの“...With The Wind”からのラスト“Home At Last”は先行してPVでも耳にしていたが…圧巻・大感動の…、、、もうコトバにならんです。感情が躍動し過ぎて心臓が飛び出しそう、です…っ!

ブックレットの各ページに描かれた絵画の美しさも一緒くたに音に聴き入ると、それはもう…「シアワセ」、正真正銘のシアワセです。
出来ればずっと浸っていたいのですが。(←ダメですか?)

さて、自分がDIGGER様(と音)に魅了されている所以と言えば…

一つには、「迷いが無い」と感じさせる所かもしれない。

自身のやりたい事をやらずにおれない、その一心の、一点を見詰めた清々しさが…

それが、何よりも音に表れているからこそ、こんなにもGRAVE DIGGERのPowerメタルがリアルにPower(力)を与えてくれるのではないか。そういう気がしてならず。

しかも…、です。

GRAVE DIGGERは(ご存じの通りの)結成から30年の数えを越えるキャリアを持つバンドなのに、年々、どんどん↑どんどん↑のような。
…というオモイが個人的にあります。

その事は、真剣にWonderful!!ではないか、と考えるのです。

P.S. 
3連休ですねーー。

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21:30  |  レビュー風の感想かも(Power/メロディック編)  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2012.06.09 (Sat)

WHITE SKULL(ホワイト・スカル)の新譜

イタリアン・パワーメタルバンドのWHITE SKULLの新譜「UNDER THIS FLAG」。

北部のヴィチェンツァを拠点とする80年代に結成された歴史のあるバンドだが、今作で9thという事になるだろうか。

前作「FOREVER FIGHT」でボーカルを披露していたElisa“Over”De Palmaさんは2010年の夏には脱退し、今回、約10年ぶりに、オリジナルメンバーのFederica“sister”de Boniさんが復帰したというコトになり。

(YouTubeの公式チャンネルの動画を拝見するに、Federica姐様のカムバックを首を長くして待っていたファンの歓迎コメントなどもありますねぇ。)

前任のElisaさんもそうだったが、聴いていて感じるのは、個性的でWildな歌唱の女性ボーカルがこのバンドのサウンドにはごくごく自然に馴染んでいるというのと、それが一つの特質でもあり魅力でもあろうと。
その理由として、恐らくはバンドが女声でスタートしている面は大きく作用しているとは思うが、(男声のGustavo“Gus”Gabarroさんがバンドを去った後に)Elisaさんを迎えた時点で、それ(女声)をバンドとしてのオリジナルの特徴とする方向性を打ち出したみたいである。

尚、嘗ての記事でも触れた様に、当バンドはドイツのGRAVE DIGGER(墓掘人)との親交も厚く、クリスさんが当バンドのアルバムにゲスト参加したり、というのもある訳だが、骨々太々しくパワーに重きを置いたそのエピカルなメタルは、音楽性自体もディガー様と親近性が濃いと言えるもので。

そして、待望の今作は…
ぐっと贅肉を削ぎ落とした感の、「パワー(力)メタル」の本道をひた走る印象で。

「毅然とした直球勝負」であるがゆえに、音楽そのものの熱量が、より「真っ直ぐ」「強く」聴き手の耳と身体に伝わってくる。

『のめり確実なintro~Aメロ』『高揚を齎すメロディックなサビ』『感情移入必至の(泣きもありの)Gソロ』…、それらは忠実と言えば忠実な有り方なのだが、、

その背筋を正す忠実さが、嬉しくも、有難い、

我々の核心エナジーを沸き立たせる、そういうWHITE SKULL

◆9th「UNDER THIS FLAG」


WHITE SKULLmyspace   official

ヘビロテ中。(少しだけコメントを…m(_ _)m)

オープニングを抜けた直後のドラムで会心の笑みが零れる“Hunted Down”は、クワイアのサビで熱気急上昇なheavy Metalチューンで、テンポがUpするソロのパートに…(見事にI'm on fire。)
続く“Bottled Mind”は2曲目らしく歌メロも覚えの良い(早速、好き好きになった)快曲。ドラマチックなGソロは特筆ものかと。
開始早々にGが紡ぎ出すリードにぞっこん!の“Red Devil”はメディエバルなアレンジも、勇壮なサビもムードがあるミドルテンポ。(嗚呼、ギターが泣いてる~~~!)
“Lost Alone”は、ですねぇ…(特にintro辺り)日本でも多くcoverされたボニー・タイラーの“Holding Out for a Hero”を彷彿させるような歌謡なエッセンスがあると申しますか、という素敵さであり。又、やはりこの曲でもGソロが…、この琴線に触れるソロは心底「素晴らしい(Great)!」の一事。
タイトルの“Under This Flag”はですね…もう…初っ端からテンションが異常に上向いてしまう、大合唱のサビでも興奮はウルトラ級の、これぞ正しく「Power Metal」。よって、「お待ちしてましたっ」という感謝の念も猛々し。
“A.D.O”は姐様の女声を生かした神秘的でファンタジックな…から徐々に白熱を情感を増す、ハード・ボイルドな哀愁に満ちた劇的パワーバラード。(いいねーーー)
メロSpeedyな疾走感の“Prisoners of War”は歌メロも雄弁な、インパクトのタフな楽曲。(またしても、ソロが沁みます、沁みますねっ)
ジャーマンなテイストもある“War After War”は、サビの旋律もしみじみと耳に残る、こちらも歌謡な向きだろうか?という纏まり良い曲作り。
Aメロが物凄くグッドな“Nightmares”の哀感は…ホントにたまらないですねぇぇぇ。事実、バッキングの効果はリアルかと。(※この曲は途中、姐様の語りも入りますん。)
エピックな序章で既にそそられ捲りの“Freedom's Not Free”は、最高潮なサビに至って、拳を高らかに掲げらずにいらなくなり。
“You Choose”は、その「格好良しなキメっぷり」に痺れる、私がゾッコンな曲でありますーー(告白)!細かい所でイタリアンなアレンジも効かせたりするが、基本、ディガー様を思い出せなくもない曲調ですー。
“Redemption”は「来る…、来るぞっ!」の王道Speed&Power!で、「最後まで攻めて行く」アツイ…熱っ!のラスト・ナンバー!

本拠地のヴィチェンツァです。

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改めて、本作はなかんずくギターの感情表現が非常に見事で、聴き所が満載&満点ではないか、と。
加えて、復帰されたFederica姐様のボーカルも「無くてはならない存在感」を示しており、味があってアクティブで、誠に好ましい歌唱である、と。

実は、(個人的な嗜好に則せば)ディガー様と同様、聴くより前から「きっと…好きだろうなぁ♪」というのがほぼ確定?という気がするバンドだが…

想像通り、予想通り……

いや。「予想を超えて」大・大・大好きですね!

P.S.
これからバレーボール観戦に臨みます。

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18:18  |  レビュー風の感想かも(Power/メロディック編)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.05.13 (Sun)

SHADOWDANCEの新譜

フィラデルフィア出身・SHADOWDANCEの2nd「FUTURE NEGATIVE FANTASY」。

実は最近初めて知ったバンドなのだが、facebookによれば、「プログレ要素のある、インテンスでアトモスフェリックなメタル」と概説されている当バンドの音楽性は、「USパワーメタルのヘヴィネスやアグレッションに、欧州スタイルのスピードやエピックな大仰さを融合させた」ものといったインフォメーションがあり。

尚、当バンドのギターのCarlos Alvarezさんは地元フィラデルフィアのメタル・コミュニティでは知られた方らしく、又、ボーカルのGeorge Eliassensさんは2年程、日本でのセッション・ワークの経験があるみたいで。(!!)

入手してじっくり聴いてみた所、高音のシャウトも尤もとして、強弱やメリハリ、抑揚を明確にして歌い切るGeorgeさんの歌唱もバンドの音楽スタイルに合ったものという感触で、2曲目、5曲目の様に「これぞ、劇的メロスピ!」といった風情の疾走ナンバーもある一方、全体的には重量感、壮大さ溢れる硬派でストーリー・テリングなメロパワの印象かと。

ほぼ5分以上の曲が大勢を占めるが、雄弁な描写力で以って最後まで耳(と心)を惹きつけたまま聴かせるという。

ブラガやデンマークのMANTICORA辺りのファンにアピールしそうな気色も秘めているし、影響を受けたのは「ICED EARTH, DEVIN TOWNSEND, MUSE, Classical, Jazz ...」とあるけれども、私の様にICED EARTH節を愛好する者にとっては胸ときめかせる楽曲がけして少なくない訳で。
(よって、感動の度合いも著しい…!)

◆2nd「FUTURE NEGATIVE FANTASY」
5月1日に発売になったばかり。(現在はAmazonMP3その他、デジタルのみの取り扱いのみ?)


SHADOWDANCEmyspace   facebook   official

幾つかの曲についてコメントをさせて下さい。

大陸性ダイナミズムなintroで幕明ける“Neon Abyss”はザクザクしたリフとヘヴィネスが「痛快」の一言。テンポが上がる中盤からの丹念な表現からは当バンドの音楽志向性を知る想いでもある。
“Branded”は「滾る情熱は止められない」の、王道たるKeeperなツインGソロにも色めき立つ疾走チューン!!(ちょいっとグロウルや捻りも入ったり。)
パワフルな“All Or Nothing”は「胸焦がします!」歌メロも◎だし、効果覿面のバッキングに技ありかと。
スピーディな“Balance”は序章やサビメロの哀感も凄まじいのだが、間奏パートでシンフォニックに、また陽性に転じたりと演奏陣のバトルも凄まじいという。
漣(さざなみ)のSEで始まる“Moonlight Tide”は前半はシリアスなぺーソスを漂わせる音感だが、途中から大圧巻な荘厳ヘヴィネスを一気に叩き込み。(ド・METAL!!)
“Walk With Fate”は「ICED EARTHフリークにはたまらないかも?!」という劇曲ですね…(涙)。エキゾチックなフレーズもスパイスだし、さり気なくKeyの挿入もニクイのだというフックもパワーも充満の好曲。
タイトル曲でラストの“Future Negative Fantasy”は8分近い展開にも凝った大曲だが、メロスピ然としたパートも含め、大スケールで最後まで描き切るシリアスなドラマチズムに平伏すのみ…!

出身のフィラデルフィアです。

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(いや~~~)テンション上がりますねぇぇぇ。

エピックな情景を魅力的に心象に反映させるプログレッシブなPowerメタルという、
非常に素敵なサウンドと接する事が出来まして…

「歓喜この上無し」です!

P.S.
訪問が遅れ気味でした…m(_ _)m

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09:10  |  レビュー風の感想かも(Power/メロディック編)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.03.17 (Sat)

CONSFEARACY(コンスフィアラシィ)のデビュー作。

VICIOUS RUMORSのボーカルという経歴を持つブライアン・オコーナーや同じく元VICIOUS RUMORS、LIZZY BORDEN、METAL CHURCHのアイラ・ブラック<g>、ジャーマンのロックバンドであるTHE NEW BLACKのメンバーなどが合流して出来たというCONSFEARACYの1st「CONSFEARACY」。

こちらのデビュー作…
(ガチ)心射抜かれましたわ。(いやっほーーー!!)

所で、ちょっと考えたりするのだ。

多(他)国籍なバンドというのは(ある部分)適切な緊張状態を保ちつつ、各々の持ち前の特性が精査され、長所がブレンドされ、(その結果)音楽的魅力が上昇する傾向があるのだろうか、とか。
尤も、構成者各自の力量、素養、コンディション、また互いの相性等の諸条件にもよる、を鑑みて一概には言えないのだが、その傾向としては?と。

HR/HMにあって、ガス・Gやヨルン・ランデといった記憶に新しくも著名な方々が直ぐにも思い浮かべられるように、別の国や出身のメンバーが国境を越えて集結し、サウンド・メイクするというのはままあるというか(てんで珍しいコトではないのだが)、それは技量を要求されるであろう音楽を産み出そうとする目的に沿った、実力志向性ゆえでせうか。

NIGHTRAGEやEDEN'S CURSE等々、最たるものなのかなと。

前段の話はそれはそれとして、本作「CONSFEARACY」ですが。

一見(一聴)すると、オトコっ気剛しなボーカルにスラッシュにも接近したスピーディでパワフルなメタルというインパクトなのだが、聴いている内、徐々に「ラフなRockと硬質なMetalの融合」たるテイストやフックが至る所で最大に効果発揮しているのが伝わり始め。

+(プラス)、自然に感情移入を発動させられるメロディの上質さに気付くし、それでいて、熱っぽさの中に根差すヒヤリとした冷徹/クールで(シリアスでドラマチックな)音色のトーンがやたらと心地良いかと。

(その風合いが発生している原因?かとも思われる)テクニカルな振る舞いもあってか、NEVERMOREや、キャリアのVICIOUS RUMORS、メタル教会などの名前が引き出されるのも理解に苦しくはないのだけど、色味的にはNIGHTRAGEやARCH ENEMY(…はメロデスだが)、MYSTIC PROPHECY辺りにも通じてくるような所を感じ。
又、私的にはARCHのアンジェラ姐が楽曲参加した事でも知られるポーランドのNeVeR(こちらもメロデスだけど)なども思い出したり。

◆1st「CONSFEARACY


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いずれも「有力曲」だと自分は信じますが、幾つか曲へのコメントを。

オープニングの“Pain Infantry”はMEGADETHライクな?緊迫感あるAメロが秀逸なのだが、がっちりサビメロでも盛り上げて下さいますねっ!…だけではなく泣きのGソロパートがっ!
“Ritual Sacrifice”はスラッシーに走りつつ、メロディもフックもしっかり押さえたという良曲。ソロもガッチリ堪能!(ちょいとTESTAMENTなどの雰囲気あるかな?)
渋いintroで始まる“Fall From Grace”は(タテノリ)ロッキンなリズムなのに、色調が独特だという素敵さなのでして。(重厚&美的なツインGはとことんメタルのソレです。)
“World Domination”は適度にRockなフレーバーと適度にメタリックなアグレッションが光る、「METALロック」?「ROCKメタル」?という感覚の優れた楽曲で。(あの「粋」過ぎるGのフレージングは聴き逃せません。)巧い!!
“Live Again”は、SPY(スパイ)映画風情なアレンジもさる事ながら、すこぶるフックを持たせた楽曲作りですねぇぇ。(私、完全に取り込まれましたm(_ _)m)お見事ですっ!
“Unbreakable”はヘドバン!ヘドバン!なSpeed展開に痺れますねぇぇぇ。…と思いきや、メロウで叙情的な落とし所があったり。(その上、またしてもキャッチーな歌メロライン!)

勝手ながら、「アツ涼しい」とか「クール熱い」みたいな表現をしたくなりますが。

「元・US有名バンドの…」という肩書きを意識せずとも、楽曲そのものに明らかな説得力がある音楽だと思う。

いやはや、「ホントにいい」。
(ノリの良さとハモリの美しさとに酔いませう!)

P.S.
火曜日、祝日なのですよね。

※【訂正:3/21】誤りがあり、曲紹介の箇所にて修正・追記致しました。

テーマ : HR/HM - ジャンル : 音楽

タグ : CONSFEARACY ジャーマン

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